原産地は、インドの周辺といわれています。しかし、栽培を始めたのは中国になり、文献にもその記述がされています。また、日本には、江戸時代に中国から渡ってきた木が基になったといわれています。



日本のみかん栽培は、今から500年ほど前に肥後、紀州、駿河で盛んに栽培が行われ、全国に知られるようになりました。しかし、当時のみかんは温州みかんとは違って、小さい紀州みかん(中国原産)がほとんどでした。
しかし、400年ほど前に鹿児島県で温州みかんが生まれ、それがやがて品種改良がすすみ、その栽培が九州から次第に東へ広がっていきました。



みかんと言えば「温州みかん」を連想しますが、みかんの種類は温州みかんの他にポンカン、デコポン、清美、せとか、ネーブル、伊予柑、河内晩柑、ハッサク、文旦などもみかんの一種であり、これ以外にも国内だけでもたくさんの品種が存在します。




みかんに含まれる成分はよく知られているようにビタミンCやカロチン、ビタミンB1などがあります。特にビタミンCは風邪などの予防や美容効果などによいと広く知られています。
また、漢方薬で有名な中国では、古くから乾燥させた皮を陳皮(チンピ)として漢方で用いられています。陳皮は、日本の食生活にもなじみのある七味唐辛子やカレーのルーなどにも使われています。